2009年6月19日金曜日

蒼い稲妻

2009.6.16

 グリーンホール相模大野に到着したのは、予定より30分遅く、12時半を回っていた。途中、東名高速が渋滞で、1時間以上もかかるとは……。急いでセッティング。ツアー慣れしてきたせいか、思いのほか早く準備が整った。やれやれ。
 この会場には3度目である。はじめて来たのは、たしか5年前。「朝日さわやか寄席」で神奈川と茨城を回った。新聞にわたしの名前が載っていたため、高校時代の友人で、横浜に住んでいる濱崎くんが楽屋へ訪ねてきてくれた。25年ぶりの再会だった。ところが、わたしにその日の出番はなく、翌日の茨城公演組と判明。せっかくお母さんまで連れて来てもらったのに……気の毒なことをした。しかし、その2か月後。濱崎親子には「横浜にぎわい座」にお越しいただき、初めてわたしの落語を観ていただくことができた。高校時代の「ハマちゃん・ミケちゃん」の最強コンビを思い出す。
 民音主催「文珍独演会」の昼夜2公演。夜の部の仲入りあと、師を舞台に上げると楽屋を飛び出した。終演後では、最終の新幹線に間に合わない。英華姉、うさぎ兄とタクシーに乗り込み、稲妻のように新横浜へ引き返した。外は激しい雨。雷鳴が轟く。まさしく稲妻の中を疾走した。