2009年6月15日月曜日

アラ還世代

2009.6.9

 正午、半蔵門にある国立劇場小ホールの楽屋に入った。1年ぶりである。やはり、他所のホールと違い、格式ある伝統芸能の香りが漂う。道具方の清水くんも藤本くんもピリピリしている。囃子場で演奏をするときは、衣裳着用を義務づけられた。
 さて、今年もここで、文珍師の「大東京独演会」が、3日間、昼夜6公演行われる。幕開けのリクエストコーナーでは、前回同様、橘右橘氏の寄席文字で、35席(+番外)の演目がずらっと並んだ後ろ幕が下ろされる。そこへ今回は「本日のおすすめ」の5席も加えられた。さあ、なにが選ばれることやら……。

「桂文珍大東京独演会 vol.3」(初日/昼15時開演)

「リクエストコーナー」
『老婆の休日』   桂  文珍
「女道楽」     内海 英華
『地獄八景』    桂  文珍
       仲入り
『そこつ長屋』   桂  文珍


「桂文珍大東京独演会 vol.3」(初日/夜19時開演)

「リクエストコーナー」
『そこつ長屋』   桂  文珍
「女道楽」     内海 英華
『らくだ』     桂  文珍
       仲入り
『ヘイ!マスター』 桂  文珍

鳴 物:林家うさぎ
 笛 :月亭 八天
お茶子:林家 市楼

 師は初日からガンガン飛ばしていく。さすがは飛行機乗り。アラ還世代とはいうものの、そのバイタリティや、恐るべし。落語を演じるというより、噺と戯れ、客と遊び、高座を楽しんでいるようである。わたしもあと12年後、こんな風になりたいものだ。
 この日の慰労会は、西麻布のしゃぶしゃぶ「ひで」にて。初日だけに、なんだかちょっと疲れた。ホテルへ戻るなりグッタリ。