2009年6月25日木曜日

雨の修学旅行

2009.6.24

 昨日、長女こゆきが修学旅行から帰ってきた。
 んとうなら、5月の中旬に行くはずだったが、例の新型インフルエンザ騒動で、大阪市から中止命令が下されたのが、その日の朝、集合場所の新大阪駅構内で。いまから新幹線に乗って、意気揚々と出発する間際になって、突然、校長から中止を告げられた。集まった生徒は呆然。
「うっそ~」「なんでぇ」「行きた~い」
 キャンセル料なども考慮すると、一時は中止とまで言われていた。新聞報道でも、ご周知の通り。

アサヒ.com(朝日新聞社)5月18日

 これでは余りにも生徒が可哀相。中学生活の中で、大きな思い出となる修学旅行がなくなってしまうのは気の毒だと、学校側が旅行社に交渉。このたびの再出発に漕ぎ着けた。

アサヒ.com(朝日新聞社)6月21日

 一連の様子は、毎日放送のニュース番組「VOICE」でも取り上げられ、彼らが新幹線で旅立つ姿をカメラは見送った。
 ただ、梅雨に入ったため、現地では、ずっと雨だったらしい。横浜もディズニーランドも傘をさしっぱなし。お天気だけは、仕方がないといえば仕方がない。まあ、せっかく行けたのだから、文句は言わずに、楽しかったことだけを、自分の胸にしまっておけばいい。それがきみたちの宝になるときが、きっと来るはずだから。

2009年6月24日水曜日

バー大流行

2009.6.23

 午前中は雑用。午後からようやくハナノベネタの稽古。と言っても、原稿とにらめっこしてるだけ。「あの世のハナシ」が2つ。どうも足元がおぼつかない。フワリフワリしている。生きているんだろうか。もう死んでいるのでは……。
 16時、福島に到着。BAR DINO206に道具を搬入した。またまたバーを寄席小屋に大改造。これがとにかくタイヘン。今回は、コーナンでクリアケースを買ってきて、高座用の足場に使った。舞台袖の障子スクリーンも、師匠が購入されたので、搬入はかなり楽になった。ただ、照明には手こずる。でも、なんとか開場までに、舞台ができあがったようだ。今日は、このためだけに雇われたようなもの。そう、ステージ・コーディネーターとして。

第2回 福島月亭会「ショットバーでショット落語」(18時開演)

「ごあいさつ」   月亭 八方
『宮戸川』     月亭 方正
『質屋芝居』    月亭 八方

三味線:大川 貴子
鳴 物:月亭 八天
手伝い:月亭 八光
    月亭 八斗

 師匠がまさかの『質屋芝居』。屏風の裏でひとりテンヤワンヤ。太鼓にツケに掛け合いの台詞。演者に背を向けて座っているので、仕草がまったく見えない。もうカンだけでやるしかないか。
 今日は会場で、久しぶりに今田耕司くんの兄貴に会った。以前の場所から移転して、福島駅前でバーをやっているという。彼らのご尊母には、いつもお世話になっている。また、あらためて行くことを約束した。
 すると、もうひとりからも「八天さん、お久しぶりです」と声をかけられた。数年前、眼鏡屋さんの集まりで落語を演ったときに参加されていた方で、こちらもいま近くでバーをされているらしい。福島はバーが大流行り。行く店が増えた。
 この日の打ち上げは「銀や」で。
 車は八斗くんに運転してもらうので、ちょっとだけ焼酎を。それがちょっとで済まないのだが……。野江内代に帰ってきてから、八斗くんの慰労のために、都島4丁目「末広」へ顔を出した。今日は鈴木氏を呼ばずに、軽く飲って解散。

2009年6月23日火曜日

ルーヴルと落語

2009.6.22

 午前中の大雨も、午後にはあがり、気温がグングン上昇していく。茹だるような暑さ。ノーネクタイ、半袖シャツのクールビズとはいえ、炎天下、スーツを着て歩くのは、普段着がカジュアルな者にとって、ちと過酷。東梅田から肥後橋まで歩くだけで、汗がグッショリ。
 14時半、国立国際美術館のゲートをくぐった。「ルーヴル美術館展」のレセプションに出席。この展覧会の関連企画として、8月27日(木)に「みゅ〜じあむ亭〜月亭八天のルーヴル美術落語」をさせていただく予定になっている。
louvre.jpg

 セレモニーのあと、内覧会へ。「美の宮殿の子どもたち」と題しているように、子どもがテーマである。それを先に聞いていれば……。当初、ルーヴルと聞いて、落語に結びつけようがなかった。美術工芸という括りで、過去に『はてなの茶碗』や『抜け雀』を演った。しかし今回は……。そこで関連をまったく考えずに、ただ夏の噺としてだけ選んだ『青菜』と『足あがり』。幸いなことに『足あがり』は、芝居好きの丁稚が登場する。『青菜』も言わば、植木屋の夫が子どもみたいなものだ。それに展覧会には、家族というカテゴリーもあるではないか。美術は人が人を描いている。落語も人が人の生き様を描いている。つまりは人間愛だ。ルーヴルのスペル「Louvre」から「u」と「r」を取れば「Love」になる。ミスマッチのようで、実は見事にマッチしていると思うのだが。
 生と死、日常、神、天使……。どの作品も子どもが聡明そうで、生き生きしている。胸像のふくよかな頬。いまにも話しかけられそうだ。少女のミイラには、ちょっと身震いしたが……。
 順々に鑑賞し、最後に大きな油絵。ジャン=パティスト=マリー・ピエール作「忠誠の勝利」。プットーと呼ばれる裸体小天使が8人。まさしく八天かな……? おや、右下、仮面の傍らに不実な奴がひとり居るぞ。こういうのには気をつけよう。
 展覧を終え、別室にて、主催の朝日新聞担当者から取材を受けた。読者向け会員サイト「アスパラクラブ」の中に「中之島 de ルーヴル」というブログを起ち上げたそうで、そこで紹介されるという。会員登録が要らないので、一度ご覧いただきたい。

2009年6月22日月曜日

茨木じゃなく茨城

2009.6.21

 5時50分、起床。スンゴク眠い。
 7時15分、新大阪の浪花そばで軽く底入れをして、新幹線に乗り込んだ。次の「ハナノベ」まであと5日か。ふたつのネタを覚えなければならない。車中、両ハナシの構想を練る。
 東京から山手線で上野へ。秋葉原にキョーレツな看板を見つけた。白と緑のツートンカラーのビルにこんな垂れ幕。「エロいものならなんでも揃う」大人のデパート……。朝から頭がクラクラした。
 昨日の秋田公演に参加していたメンバーと合流。フレッシュひたちで水戸へ向かった。
 12時前、茨城県立県民文化センターに到着。雨がキツくなってきた。14時開演の「文珍独演会」。
 公演を終え、師ら一行と関西へ引き返す。
 帰りの新幹線でイヤな目にあった。隣席ふたりのおばちゃんは、どう聞いてもコテコテの大阪弁。これが席に座ったまま、携帯をかけまくる。
「いま新幹線乗ったから、新大阪に着くのは……」
「あんな、言うてたおみやげ買うてきたで……」
 ううう、ネタの稽古ができない。注意しようかどうしようかと思う間もなく、ふと見るともう寝込んでいる。なんちゅうやつらや。
 晩ごはん抜きで、野江内代まで帰ってきた。家に帰ってもなにもないだろう。「もりちゃん」へ立ち寄った。満員だ。カウンターに1席だけ空いている。そこへ座ると、隣に元プロ野球選手のデーブ大久保さんが……。いま茨城からの帰りだと言うと、「ぼくは茨城の水戸です」。へえ、奇遇である。水戸商業高校出身だ。それにしても、大阪の茨木ではなく、関東の茨城の日帰りは疲れる。
 アジのたたき(骨せんべい)、焼鳥、ゴーヤサラダで、芋焼酎をボトル半分ほど飲って、1時半、帰宅した。寝不足だから、アルコールのよく回ること。

老舗の風格

2009.6.20

 森ノ宮の交差点から中央大通を東へ。成人病センターを過ぎたあたりから、白檀のいい香りが漂う。二つ目の信号を右に折れると、創業200年、お線香の老舗・玉初堂のビルが建ち並んでいる。
 別館6階にあるアネックスホールに入ったのは16時半を回っていた。

第29回「みんな八天の会」(18時開演)

『阿弥陀池』   桂 佐ん吉
『借家借り』   月亭 八天
『持参金』    笑福亭扇平
『花筏』     月亭 八天

三味線:早川 久子
手伝い:林家 市楼
    月亭 八斗

 一席目の高座はエアコンがよく効いていたから、頭は冴えたが、喉に負担がかかった。お客さまにとっては少々寒く感じられたのではなかろうか。そこで扇平くんのときに、室温を26度に設定しなおした。するとニ席目は暑くて暑くて、頭が朦朧としはじめた。この時期、舞台環境を調節するのは難しい。
 次回はいよいよ30回の記念公演。10月25日(日)。20回のときと同様に、KKRホテル・スカイバンケットオリオンを借りて行われる。番組内容の詳細は、決まり次第、お知らせしよう。
 打ち上げは、スタッフや有志と共に、いつものラパスにて。30回に向けて、さらなる決意を固めた。この会も老舗の域に達してきたようだ。

2009年6月19日金曜日

境遇

2009.6.19

 朝7時から起きて、メール対応にブログ書きにと雑務に追われた。11時、ようやく解放。支度にかかる。12時40分、ジャッキ号で大阪市都島区民センターへ。
 今回は写真入りのチラシを作ったおかげか、30回という節目の会だからか、開演1時間前からドンドンとお客さんが詰めかける。2階の会議室は定員をオーバーし、急きょ、椅子を追加増量した。嬉しい悲鳴。今日もいい舞台ができそうだ。

「桜宮寄席」<30回記念公演>(14時開演)

「口上」      八天&三扇
『牛ほめ』     桂  雀喜
『鯛』       桂  三扇
       仲入り
『お神酒徳利』   月亭 八天
「トークコーナー」 全   員

三味線:浅野 美希

 記念すべき会だけに、たくさんのお客さまにお越しいただき、盛況のうちに幕を閉じることができた。演者としては、この上なきしあわせである。お客さまに冊子「これまでのあゆみ」を配布した。ここにも掲載しておく。

桜宮寄席ネタ帳01
桜宮寄席ネタ帳02

 明日は森ノ宮の「みんな八天の会」。一時のスランプを乗り越え、このところ順調に仕事に取り組める。この境遇を感謝しなければならない。ありがたや、ありがたや。

映画「小三治」

2009.6.18

 11時から十三のナナゲイ(第七藝術劇場)で、映画「小三治」を鑑賞。師の「芸は人なり、心なり」のメッセージが強く胸に響いた。弟子や後輩に「なにも教えなくてもいいんだよ。ただ、見てりゃいいんだよ」と。
 昼は大阪駅前第2ビルの「たんや 和助」で牛タンランチ。大盛り(1500円)と普通盛り(1100円)の大きな違いはどこにあるのか。  帰宅後、映画に触発されて猛稽古……するつもりが、明日の「桜宮寄席」30回記念に配布する冊子「これまでのあゆみ」を作成するのに手間取った。そのあと右一郎氏のところへ名ビラをいただきにあがる。
 オッと、今日はiPhoneの「OS 3.0」アップデートが公開される日だった。さっそくインストール。でも、新しいiPhoneのほうがよさそうな……。ううう、機種変更しても、今の機種のローンは払い続けないといけないらしい。
 そんなことで悩んでるより、さあさ、稽古稽古!

昼の宴

2009.6.17

 14時より「んなあほな」の編集委員会。その前に、先般の編集委員落語会で上がった余剰金を利用して、みなさんでお昼御飯をいただくことに。13時、天一の「松留」にて。おいしいお造りに天ぷら。このあと会議がある。お酒が飲めないのが残念だ。でも、気さくなメンバーとワイワイガヤガヤ言いながら、食事をするのは楽しい。久しぶりに白い御飯を食べた。それもおかわりまでして。
 この日の夜は、稽古場に籠って、土曜日のネタ『借家借り』『花筏』のお稽古。

蒼い稲妻

2009.6.16

 グリーンホール相模大野に到着したのは、予定より30分遅く、12時半を回っていた。途中、東名高速が渋滞で、1時間以上もかかるとは……。急いでセッティング。ツアー慣れしてきたせいか、思いのほか早く準備が整った。やれやれ。
 この会場には3度目である。はじめて来たのは、たしか5年前。「朝日さわやか寄席」で神奈川と茨城を回った。新聞にわたしの名前が載っていたため、高校時代の友人で、横浜に住んでいる濱崎くんが楽屋へ訪ねてきてくれた。25年ぶりの再会だった。ところが、わたしにその日の出番はなく、翌日の茨城公演組と判明。せっかくお母さんまで連れて来てもらったのに……気の毒なことをした。しかし、その2か月後。濱崎親子には「横浜にぎわい座」にお越しいただき、初めてわたしの落語を観ていただくことができた。高校時代の「ハマちゃん・ミケちゃん」の最強コンビを思い出す。
 民音主催「文珍独演会」の昼夜2公演。夜の部の仲入りあと、師を舞台に上げると楽屋を飛び出した。終演後では、最終の新幹線に間に合わない。英華姉、うさぎ兄とタクシーに乗り込み、稲妻のように新横浜へ引き返した。外は激しい雨。雷鳴が轟く。まさしく稲妻の中を疾走した。

2009年6月18日木曜日

夏の落語会ラインナップ

2009.6.15

 今後開催予定の落語会ラインナップを紹介しよう。ひとりでも多くのみなさんにお越しいただきたい。

●第30回記念「桜宮寄席」
6月19日(金)14時開演
都島区民センター2階会議室=JR環状線桜宮駅徒歩5分
出 演:月亭 八天/桂 三扇/桂 雀喜(トークコーナーあり)
三味線:浅野 美希
協力費¥500
06-6352-6100 都島区民センター

●第29回「みんな八天の会」
6月20日(土)18時開演
玉初堂アネックスホール=地下鉄/JR森ノ宮駅徒歩5分玉初堂ビル6階
月亭 八天
『借家借り』『花筏』
笑福亭 扇平『持参金』
桂 佐ん吉『阿弥陀池』
三味線:早川 久子
¥2000
06-6971-2142 玉初堂

●第19回 落語再生公開堂「ハナシをノベル!!」
〜落語家と小説家のコラボレーション落語会
6月26日(金)19時開演
大阪市中央公会堂地下大会議室=地下鉄・京阪淀屋橋駅北へ徒歩5分/京阪中之島線浪花橋駅すぐ
「あの世特集〜天国と地獄」
月亭 八天
『釣りは天国(浅暮 三文原作)』『地獄八百景(北野 勇作原作)』
田中 啓文/浅暮 三文/北野 勇作「トークでノベル」
桂 あさ吉「ご祝儀」
三味線:吉崎 律子
前売¥1800/当日¥2000
携帯予約専用アドレス:hananobe@mac.com
予約フォーム:http://formmail.jp/00075580/
06-6956-8810 英知プロジェクト

○「月亭大喜利」 6月30日(火)〜7月4日(土)・7月6日(月)
なんばグランド花月=地下鉄なんば・南海なんば・近鉄なんば徒歩5分
月亭 八方/月亭 遊方/月亭 八天/月亭 方正/なるみ
06-6641-0888 NGK事務所

○石切亭「ごくらくらくごの会」
6月30日(火)19時開演
新石切 極楽寺=近鉄額田駅・地下鉄新石切駅徒歩10分
笑福亭 生喬/笑福亭 笑子/月亭 八天
¥500
072-981-3914 極楽寺

○「上新庄えきまえ寄席」300回(25周年)記念興行
7月4日(土)12時30分開場/13時開演
クレオ大阪北=阪急京都線淡路駅南東へ徒歩10分
出 演:桂 文我/桂 梅団治/桂 米平/桂 三歩/桂 三象/月亭 八天/桂 宗助/桂 まん我/桂 三幸
ゲスト:京山 幸枝若/酒井 くにおとおる
前売¥2000/当日¥2500(自由)
06-6329-6871 王子板紙 0570-02-9999
チケットぴあ(Pコード393-989)

●第43回 十三寄席「噺のにぎわい」
7月13日(月)18時30分開演
第七藝術劇場=阪急十三駅南西へ徒歩5分 栄町商店街サンポードシティ6階
月亭 八天『抜け雀』『ATM』
笑福亭 笑助『宗論』
笑福亭 生寿『四人ぐせ』
三味線:山澤 由江
前売¥1500/当日¥2000(会費の一部は淀川区社会福祉協議会へ寄贈)
06-6301-1331 十三信用金庫(北川)

●第5回「かわかつ八天寄席」
7月18日(土)
昼の部:11時30分開演
夜の部:17時30分開演
19日(日)貸切公演
蕎麦酒かわかつ=JR藤枝駅徒歩1分
月亭 八天の「怪談噺と人情噺」
昼の部¥3500(特製幕の内弁当付き)
夜の部¥8000(季節のお料理とお酒付き)
054-645-1770 蕎麦酒かわかつ(河辺)

●第1回「魚久はってん会」
7月20日(海の日)夜
魚久=静鉄バス中部国道線白子バス停徒歩1分
月亭 八天「おもしろ落語入門」
料金未定
054-641-0214 魚久

○第11回「月亭会」
7月24日(金)19時開演
アークカルチャー=地下鉄文の里駅3番出口北へ徒歩1分アークビル6階(1Fはレストラン・セルぺぺ)
出 演:月亭 八方/月亭 遊方/月亭 八天/ほか 三味線:浅野 美希
¥2000
06-6623-8166 アークカルチャー

○はまかぜ通り「ちりとてちん寄席」
7月26日(日)14時開演
はまかぜプラザ=小浜駅前はまかぜ通り商店街
月亭 八天『算段の平兵衛』ほか1席/月亭 ハ斗
¥1000
0770-53-0878 メガネの正視堂

○「朝から繁昌亭の会」
7月27日(月)10時開演
天満天神繁昌亭=地下鉄南森町・JR大阪天満宮徒歩3分
桂 朝太郎/桂 梅団治/月亭 八天/桂 ひろば/笑福亭 生寿
¥1800(前売のみ)
080-6169-2413 朝から繁昌亭の会

○「繁昌亭昼席」
8月10日(月)〜16日(日)13時開演
天満天神繁昌亭=地下鉄南森町・JR大阪天満宮徒歩3分
月亭 八天/ほか
一般前売¥2000/当日¥2500 65歳以上¥2000/身障者・高大生¥1800/小中学生¥1500
06-6352-7874 天満天神繁昌亭

○第372回 もとまち寄席「恋雅亭」
8月10日(月)18時30分開演
神戸元町風月堂ホール=JR元町・阪神元町徒歩3分
月亭 八天/ほか
前売¥1800/当日¥2000
078-734-3510 恋雅亭同人会

●第301回「上新庄えきまえ寄席」
"HATTENらくごワールド2009"
8月22日(土)15時開演
春日神社集会所2F=阪急上新庄駅南口西へ徒歩3分新庄小学校横
月亭 八天
『牛ほめ』『お神酒徳利』『がしんじょ長屋』
桂 あさ吉『かぜうどん』
桂 さろめ『ぞろぞろ』
三味線:浅野 美希
前売¥1300/当日¥1500
06-6327-9854 王子板紙(株)

●第3回「天か市の会」
〜八天・市楼ふたり会
8月23日(日)15時開演
アークカルチャー=地下鉄文の里駅3番出口北へ徒歩1分アークビル6階(1Fはレストラン・セルぺぺ)
月亭 八天2席
林家 市楼2席
桂 福丸『御祝儀』
三味線:豊田 公美子
前売¥1500/当日¥1800(予約優先)
06-6623-8166 アークカルチャーセンター

●八天・吉弥ふたり会「噺の園」
8月25日(火)14時開演
奈良ニッセイエデンの園ふれあいプラザ
月亭 八天/桂 吉弥/林家 市楼
三味線:脇阪 新子
FAX(0745-33-2101)で申し込み(抽選で50名招待・7/23締切) 0745-33-2123 ふれあいプラザ

●第5回 月亭八天のアート落語会「みゅ〜じあむ亭」
〜月亭八天のルーヴル落語会(朝日新聞主催)
8月27日(木)14時開演
国立国際美術館地下講堂=地下鉄肥後橋駅西へ徒歩10分/京阪中の島線渡辺橋駅南西へ徒歩5分
月亭 八天
『青菜』『足あがり』
林家 竹丸『鹿政談』
笑福亭 喬介『花色木綿』
三味線:豊田 公美子
一般¥2000/大学生¥1700/高校生¥1300(展覧会入場料含む)
ぴあコード396-012
ローソンコード57800
06-6447-4680 国立国際美術館

●第20回 落語再生公開堂「ハナシをノベル!!」
〜落語家と小説家のコラボレーション落語会
8月29日(土)14時30分開演
大阪市中央公会堂地下大会議室=地下鉄・京阪淀屋橋駅北へ徒歩5分
<祝20回記念>
月亭 八天 新作ネタおろし2席
林家 卯三郎『御祝儀』
田中 啓文「トークでノベル」
三味線:吉崎 律子
前売¥1800/当日¥2000
携帯予約専用アドレス:hananobe@mac.com
予約フォーム:http://formmail.jp/00075580/
06-6956-8810 英知プロジェクト

(●はHATTENプロデュース落語会)

2009年6月15日月曜日

瀬を早み〜

2009.6.14

 関西も梅雨入りしたとは言え、雨が降ったのは初日だけ。今日もいいお天気に恵まれた。しかも日中は真夏のような暑さである。
 13時過ぎ、蛭子神社に到着。エアコンを18度に設定して、それでも汗をかきかき、みんなで舞台造り。下の受付には、すでにお客さまが、数名来られている。開場を15分早めることに。
 今回から料金を値上げさせていただいた(本来は20回記念から変更する予定であったが、1年間据え置きしていた)。そこへ新型インフルエンザの影響も伴って、参加者が激減するのでは、と懸念していたが、なんのことはない。いつもにも増して、大勢の人出。開演前、会場はもうギューギュー詰めになっている。熱気がムンムン立ち込め、扇子や団扇であおぐ姿がチラホラ。冷房が追いつかない。動員数120名。こんなにたくさんお越しいただけるとは……、深謝。

兵庫八天の会
第24回「やなぎはらYEBISU亭」(15時開演)

『米揚げ笊』   桂 吉の丞
『胴ぎり』    月亭 八天
『禁酒関所』   笑福亭由瓶
『崇徳院』    月亭 八天

三味線:吉崎 律子
手伝い:月亭 八斗

 今回は新規のお客さまが、たくさんいらっしゃったようである。仲入りなしで約2時間の公演であったが、非常に質の高い内容となった。あとで考えれば、よく似た噺が並んだ。『米揚げ笊』と『崇徳院』は、公衆の面前で大声を出すという点、『胴ぎり』と『禁酒関所』は、武士が人を斬るという点が類似。仕方なく『崇徳院』で、「瀬を早み〜」とやる前に、「大豆、中豆、小豆〜」とどなってみた。ま、ちょっとしたお遊び。
 終演後は「ヨカロー」の本格中華を味わいながら祝杯をあげた。席亭の原さん、スタッフの吉川さん、芸大の村上さんも。
 帰りはノンアルコールの八斗くんに運転してもらい、車を駐車場へ入れると、自宅近所の「もりちゃん」で再度乾杯。今日の落語について、あるいは彼の今後の進展などを話し合う。
 23時、解散。

安楽庵策伝ゆかりの地

2009.6.13

 サラダとヨーグルトと納豆と味噌汁で軽く朝食を摂って、9時前に六本木のホテルを出た。9時30分ののぞみで、名古屋を経由し、岐阜へと向かった。
 3年と5か月ぶりに岐阜市歴史博物館へやってきた。以前の「歴博亭 土曜寄席」は、東西から1名ずつ参加のふたり会であったが、現在は江戸と上方から月替わりに来演し、ひとりで2席〜3席勤めることになっている。  公演前に、開催中の「魯山人展」を見せていただいた。

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 午前中はドンヨリとしていたが、午後からは暑いくらいに陽が射している。館を出ると、岐阜城を臨む山並みがきれい。開演30分前、早くも大入満員の紙が貼られた。定員220名をオーバーし、会場に入りきれなかった方は、2階のモニタービジョンで鑑賞していらっしゃる。

平成21年度「歴博亭 土曜寄席」
〜月亭八天の日(14時開演)

『胴ぎり』    月亭 八天
      仲入り
『御神酒徳利』  月亭 八天

 この会も長らく続いているだけに、お客さまがいい具合に育っている。お客さまが育つというのは失礼なようだが、芸能というものは、あくまで演じるほうと観るほうとの共同作業。一方通行では、いい芸は生まれない。さすがは、落語の祖、安楽庵策伝ゆかりの地である。
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 さてさて、帰り道。岐阜駅ホームで、福若くんにバッタリ。現在、彼は名古屋に住んでいて、いまから敦賀の落語会へ向かうという。久しぶりに会ったが、昔に比べて、かなりふっくらしていたのには驚いた。
 2着の衣裳に5日間の着替え、そのほか諸々が入ったキャリーバッグは、相当重い。ようやく家にたどり着いたが、もう明日の稽古をする余力がない。むしろ体力を温存するために、今夜は早く休んだほうがよさそうな気がする。

キャンドルに託して

2009.6.12

 ブランチのあと、散歩がてらに檜町公園へ。そう、人気グループのいいひとが全裸になったという、あの公園だ。ビルの谷間にありながら、都会の喧騒をしばしの間、忘れさせてくれる憩いの場所である。池があり、芝生があり。ここなら酔った勢いで脱いでも仕方がないか……。

槍町公園

 隣接する赤坂中学校は丘の上に建つ。坂道を登っていくと、もう汗ぐっしょり。暑さを和らげるため、東京ミッドタウンの中に入った。
 ここで夏至の21日、キャンドルナイトというイベントが催される。当日の夜、2時間だけ、ビル全体がライトダウンするそうだ。そして、あちこちにキャンドルが灯される。温暖化防止……エコにつながるのか……。芝生広場を灯すキャンドルカップに、自由にメッセージが書けるというので、わたしも参加することに。
「Be Happy ! HATTEN TSUKITEI」
 と記した。当日、灯される350個のうちのひとつになる。

ミッドタウン

 15時、六本木からジャンタクで埼玉へ移動。南浦和の「さいたま市文化センター」にやってきた。今日は民音主催の「文珍独演会」。
 舞台がハネて、東京へ戻る。一行は六本木の「巨牛荘」へ。この時間からプルコギと焼肉は、少々キツい。このあと、まだラーメン組がいたが、とても付き合えない。おそらく年とともに、胃が小さくなってきたのではないだろうか。
 ベッドの上で稽古しながら、いつの間にか眠ってしまった。

使命感

2009.6.10

 ホテルのレストランで、ゆったりとブランチ。12時、囃子方一行はジャンタクに乗り込み、国立劇場へと向かった。
 さあ、今日は2日目。舞台セットは、日ごと解体しなければならず、一から作り上げている。これぞまさしくプロ根性というものか。師は、開演前の記者会見に臨んだ。来年の「大東京独演会」は、なんと国立の大ホール(1600人収容)で、10日間連続公演が決まっている。ゲストは日替わりで、東西の大御所がズラリ顔を並べることに。驚異、賛嘆。

「桂文珍大東京独演会 vol.3」(中日/昼15時開演)

「リクエストコーナー」
『地獄八景』    桂  文珍
「女道楽」     内海 英華
『そこつ長屋』   桂  文珍
       仲入り
『商社殺油地獄』  桂  文珍


「桂文珍大東京独演会 vol.3」(中日/夜19時開演)

「リクエストコーナー」
『商社殺油地獄』  桂  文珍
「女道楽」     内海 英華
『胴乱の幸助』   桂  文珍
       仲入り
『そこつ長屋』   桂  文珍

鳴 物:林家うさぎ
 笛 :月亭 八天
お茶子:林家 市楼

 このところ、笛の仕事だけでも、使命感を持てるようになったのは、どういう心境の変化か。やはり落語が好きで、芸能が好きだから。いい環境に恵まれていることに、感謝しなければならない。
 2日目が終わった。麻布十番にある「」の個室で、師を囲み小宴を催す。そのあと、ホテル近くの「一蔵」で、スタッフと慰安会。3時解散。

アラ還世代

2009.6.9

 正午、半蔵門にある国立劇場小ホールの楽屋に入った。1年ぶりである。やはり、他所のホールと違い、格式ある伝統芸能の香りが漂う。道具方の清水くんも藤本くんもピリピリしている。囃子場で演奏をするときは、衣裳着用を義務づけられた。
 さて、今年もここで、文珍師の「大東京独演会」が、3日間、昼夜6公演行われる。幕開けのリクエストコーナーでは、前回同様、橘右橘氏の寄席文字で、35席(+番外)の演目がずらっと並んだ後ろ幕が下ろされる。そこへ今回は「本日のおすすめ」の5席も加えられた。さあ、なにが選ばれることやら……。

「桂文珍大東京独演会 vol.3」(初日/昼15時開演)

「リクエストコーナー」
『老婆の休日』   桂  文珍
「女道楽」     内海 英華
『地獄八景』    桂  文珍
       仲入り
『そこつ長屋』   桂  文珍


「桂文珍大東京独演会 vol.3」(初日/夜19時開演)

「リクエストコーナー」
『そこつ長屋』   桂  文珍
「女道楽」     内海 英華
『らくだ』     桂  文珍
       仲入り
『ヘイ!マスター』 桂  文珍

鳴 物:林家うさぎ
 笛 :月亭 八天
お茶子:林家 市楼

 師は初日からガンガン飛ばしていく。さすがは飛行機乗り。アラ還世代とはいうものの、そのバイタリティや、恐るべし。落語を演じるというより、噺と戯れ、客と遊び、高座を楽しんでいるようである。わたしもあと12年後、こんな風になりたいものだ。
 この日の慰労会は、西麻布のしゃぶしゃぶ「ひで」にて。初日だけに、なんだかちょっと疲れた。ホテルへ戻るなりグッタリ。

メンテナンス

2009.6.8

 昨夜はよく飲み、よく食べ、よく唄った。おかげで今日は夕方まで酒が抜けきらない。
 明日から5日間の旅に出る。東京〜埼玉〜岐阜、そして日曜日は「やなぎはらYEBISU亭」。来週は「桜宮寄席」「みんな八天の会」、再来週は「ハナノベ」と続く。『胴ぎり』『崇徳院』『借家借り』『花筏』に、プラス『釣りは天国』『地獄八百景』……。持ちネタを増やすのもよいが、それをまんべんなくメンテナンスするのも大変である。ただいま134席。
 とにかく明日から4泊5日の支度にかかろう。土曜日の衣裳2着を含めると、赤いキャリーバッグがギッチリ詰まって、城の石垣のように重くなった。

2009年6月8日月曜日

ファクトリイ

2009.6.7

 13時半、トリイホールに入った。出演者はすでに全員到着。先にハメモノを合わせる。今日は鳴物を打てる人間が二乗くんとわたしだけ。方正くんにも八斗くんにも早く覚えてもらいたい。
 楽屋で談笑しながら、本番を待った。予定より10分早く開場。客足が気がかり。開演5分前、バルコニーから見下ろすと、すでに場内は大入満員。スタッフがあわてて補助席を出している。入場者数110名。こんなにたくさんの方々にお越しいただき、感謝感謝の気持ちでいっぱいである。では、そろそろ二番太鼓を打つ囃そうか。

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=トリイ寄席特別企画=
第1回「HatTenファクトリイ」(15時開演)

『色事根問』   月亭 八斗
『四人ぐせ』   桂  二乗
『天災』     月亭 八天
『宮戸川』    月亭 方正
『算段の平兵衛』 月亭 八天
      仲入り
『残月の譜』   月亭 八天

三味線:浅野 美希

 公演は2時間40分と少々長丁場であった。八斗くんは2回目の高座。ピリピリ感がこちらにまで伝わってくる。指導した者としては、ハラハラドキドキ。『算段の平兵衛』は方正くんの『宮戸川』とちょっと付いた感がある(噺が似通っていた)。番組構成を考慮しなければ。心配していた『残月の譜』の笛は、なんとか吹けてよかった。 いつもの落語会とは、少し空気が違ったように思う。落語初体験者が多かったせいか。でも、お帰りの際のみなさんの笑顔、アンケートの書き込みを見ていると、ともに異空間を楽しんでいただけたのではないだろうか。通りがかりに文楽の英大夫がお越しになっていたのにはビックリ。初のフリースタイル落語会は無事終演。ミナミ活性化のために役立っただろうか。次回は明年2月7日(日)開催予定。
 打ち上げはオリエンタルホテル「坐・和民」にて。今日ライブに参加していただいた近大フォークソングサークルOBも別テーブルで飲んでいる。ちょっくら顔出しのご挨拶。
 そのあと、ホーセイ、ハットを連れて、久しぶりに「天ぷら牧」へも寄った。そこでも日本酒をシコタマ飲って、最後はカラオケ。方正くんとは、いつものこのコース。結局、4時帰宅と相成った。

ハッテン&ホーセイ

前日の不安

2009.6.6

 今週の月曜日は産経新聞夕刊に、木曜日は朝日新聞夕刊に、明日の「
HatTenファクトリイ」の記事が写真入りで掲載された。

 大きな会の前になると、観客動員をはじめ、諸々のことが気にかかる。そうなったら、なかなか稽古に集中できない。このたびはホール主催であるから、先方へ全部任せておけばいいのだろうけど、やはりオーディエンスが少なければ格好がつかない。
 この2、3年で落語会の数がグンと増えた。日曜日の昼ともなると、京阪神だけで20近く開催されている。その中から、わたしの会を選んで来てくださる方が、さて何人いるのだろうか。そんな不安が脳裏をよぎる。ホールに問い合わせると、昨日今日で予約者が倍増したと、うれしい知らせ。あとはいい落語をするのみ。体調を万全にして臨もう。

懐かしい顔

2009.6.5

 午前中、美容室でカット。いままでの担当者が辞めたらしい。「新しいデザイナーは、男性、女性、どちらがよろしいですか」と聞かれ、「どちらでも」と答えたために男性になってしまった。ちょっと期待していたのだが……。
 都島交差点北にある「九州らーめん亀王」でランチタイムをとって、地下鉄南森町へと向かった。

 13時前、上方落語協会へ会議室の鍵を借りに行く。そのかえりに繁昌亭楽屋と舞台袖をのぞいた。囃子場に九雀兄と……あれ、ちょっとふっくらされているけど、まさしく、む雀兄だ。ほんとうに久しぶり。数年前に倒れられてからリハビリの毎日。ご苦労も多々あったに違いない。噂には聞いていたが、いまでは器用に鳴物までこなされる。また、ご一緒に仕事ができることがうれしい。
 13時半から「八天はなしの研鑽会」。竹丸くん、三扇さん、八斗くん。それぞれ90分ずつ稽古をして、それから初めて自分の稽古。22時、ようやく晩飯にありつく。8時間半、ずっと正座しっぱなし。膝痛〜ッ。

2009年6月5日金曜日

睡眠障害

2009.6.4

 睡眠障害の原因はほかにもあった。横に寝ているみるくの寝相が悪いことだ。夜中、いきなり足で腰の辺りを蹴り上げられたり、振り上げた手がわたしの顔面を襲ってきたり。2時間に1度は跳ね上げた布団をかけなおしてやる。わずか3畳に5人も寝ているのだから仕方ない。
 彼らが起きるころに、こちらが寝る。朝は朝とて、戦場のような慌ただしさ。怒号に奇声に激しい物音。まともに眠れるのは1時間か2時間か。これでは仕事にも差し支える。早く住居改善したいものだ。
 トリイのネタでネックになるのは、やはり『残月の譜』の笛。3席目で、しかもネタの後半。口の中が乾ききったころに吹かなければならない。笛を吹くときと喋るときは、当然ながら唇の形が違う。うまく音が出せるか。すぐに突っ込めるか。ここらが勝負である。
 今日もボウッとした頭を覚醒するのは、酒しかない。飲めば眠れないことを知りながら……。

2009年6月4日木曜日

しおしおと

2009.6.3

 このところすぐに寝付けず、翌日の目覚めが悪い。オフならいいが、仕事の日は辛い。
 新開地駅地下でピロシキを買って、小雨そぼふる中を神戸アートビレッジセンターへ。13時半到着。
 舞台設営を手伝って一段落。控え室で出演者のみなさんと楽屋話をしながら本番を待つ。さて、今日の番組は……、

「神戸らくごビレッジ」その45(昼15時開演/夜18時45分開演)

『寄合酒』   笑福亭呂竹
『七度狐』   桂  吉弥
『お神酒徳利』 月亭 八天
     仲入り
『どろぶん』  桂  九雀
『蔵丁稚』   桂  雀松

三味線:浅野 美希

 昼夜2公演を終えて、元町エビスで打ち上げ。久しぶりに九雀兄といろんなお話ができ、とても有意義なひとときを過ごさせていただいた。
 ほろ酔い加減で帰阪。いつもなら、もう一軒、いや二軒……と言いたいところだが、このところの不摂生を正すため、また7日のトリイまで体調万全を期するため、おとなしく、というより、しおしおと帰ることに。
 ああ、今晩も5時まで寝付けなかった。

軍艦島

2009.6.2

 先日、五島福江から長崎へ飛ぶ機内から軍艦島を発見。
 以前から軍艦島の存在は気になっていた。端島というのが正式名称だが、島の形が軍艦に似ているところから、通称軍艦島。かつて海底炭鉱として栄えた島で、明治23年以降は三菱が所有し、日本の近代化を支えてきた。昭和35年には、人口密度が世界一に達したというからすごい。島内には炭鉱施設や住宅のほか、小、中学校、店舗、病院、寺、映画館、理容、美容院、パチンコ店、雀荘、スナックなどがあり、一大都市機能を有していた。中でも大正5年に建てられた鉱員の社宅、30号棟は日本初の鉄筋コンクリート造りの高層アパートとして知られる。しかし、主なエネルギーが石炭から石油へと移行し、昭和49年に閉山。その後、無人島になってしまった。人のいなくなった建物は、しだいに老朽、崩壊し、廃墟と化す。そして、島内への立ち入りも禁止された。
 ところが、昨今の廃墟ブームからマニアなカメラマンや心霊スポット探しの連中が密航し、お忍びで侵入。ネット上にも様々な写真が公開されている。数年前、わたしはそれを見て、強く心を惹かれた。一度行ってみたい、と。怖いもの見たさというより、ここに住んでいた人たちの温もりが、無数の瓦礫や残骸の中に残っているように思えたから。
 現在の所有者である長崎市は、建物の危険箇所の一部を修復、整備し、この4月から上陸を解禁した。一般に見学ができるようになったのだ。実に35年ぶり。テレビのコマーシャルでもご存知の通り、世界遺産の候補にまで挙がっている。
 こうなれば、なんとしてでも行ってみたい。旅行社が組んだツアーもあるが、天候に左右され、安全基準をクリアする日数は、年に100日くらいしかないという。それを目的にわざわざ長崎まで行って、島へ渡れなかったら意味がない。長崎方面の仕事があれば、ひとり居残って行ってみようか。
 軍艦島で廃墟落語会を……???

2009年6月2日火曜日

寄りみち

2009.6.1

 いまブログを12件持っている。いずれも内容は同じだが、書き込み方法が違うものがある。Yahooやmixiなどは、ハイパーリンクが利かないし、ほかにも写真の貼りつけ手順が違うものもある。手間と時間がかかって仕様がない。とくに旅先からは、いまだコピペのできないiPhoneだけでは対応できない。新しいOSが待ち遠しい。
 今月25日のハナノベチラシを、繁昌亭、ワッハ、トリイへ搬送する。そして、今日はトリイホールで師匠、米團治兄、今藤政之祐さんのコラボ落語会が行われる予定。

第176回「TORII寄席」(18時半開演)

『東の旅~発端』 桂   米市
『猿後家』    桂  まん我
『稽古屋』    月亭  八方
      仲入り
「長唄の魅力」  月亭  八方
         今藤 政之祐
         桂  米團治
長唄「昔話たぬき」今藤 政之祐
     三味線 松永和寿三郎
『小倉船』    桂  米團治

鳴 物:桂  米左
三味線:大川 貴子
手伝い:月亭 八斗/桂 團治郎
 三者三様のおもしろい企画であった。その中で師匠が楽しそうに落語をされているのが、弟子として嬉しくもあり、頼もしくもある。ギャラリーには小佐田・くまざわ両氏、歌之助くんや吉の丞くんの顔ぶれも。来週はここでわたしの会がある。今宵顔を出したことで、いい気のパワーをもらった。よーし、負けてはいられない。
 終演後は、階下の「徳屋」で打ち上げたあと、法善寺「」へも、ちょっと寄・り・み・ち。