2009年7月1日水曜日

天国と地獄

2009.6.26

 夕方までが勝負。とにかく残された時間はわずか。イメージしてきたものをようやく実演する作業に入った。
 17時40分、大阪市中央公会堂に到着。道具搬入にかかる。またまた照明効果等のリハーサルに時間をとられ、開演までドタバタドタバタ……。

第19回 落語再生公開堂「ハナシをノベル!!」(19時開演)
     =あの世のハナシ〜天国と地獄=

『天災』        桂 あさ吉
『釣りは天国』(浅暮 三文原作)
            月亭 八天
「トークでノベル」   桂 あさ吉/田中 啓文
        仲入り(休憩)
『地獄八百景』(北野 勇作原作)
            月亭 八天
「三途の川の子守唄」  山中 利一&田中 啓文
「エンディング」    北野 勇作/月亭 八天

三味線:   吉崎 律子
手伝い:   月亭 八斗
プロデュース:水嶋 眞弓(月刊「大阪人」

 今回は「地獄極楽」という、落語の中でも何度も取り上げられる永遠のテーマだっただけに、相当のプレッシャーとストレスの板挟みとなり、みなさまにご満足いただける高座をお届けできたかどうか。いずれにしても、会場には始終不思議な空気が漂っていた。
 3年前に起ち上げてから、ずっと試行錯誤を続けてきた会だが、次回で早くも20回を迎える。おそらくこれからも、このようなスタイルで、落語会の中でもちょっと異様な、特別な位置を占めることになるだろう。
 打ち上げは「浪花屋 鳥造」にて。
 次回のハナノベは、8月29日(日)14時半開演。20回記念のため、なにか面白い企画を考えておこう。
 あら、田中・山中コンビの「三途の川の子守唄」のメロディーが、いまも頭から離れない。行きつく先は天国か地獄か。