2009年7月30日木曜日

エルニーニョ

2009.7.29

 このところの異常気象はエルニーニョ現象の影響だそうだ。エルニーニョとは、太平洋赤道付近の海水温が高くなることで、これにより世界的な異常気象になる可能性があるとのこと。日本で長引く梅雨が明けないのもそのひとつらしい。
 エルニーニョの原因はいまだ解明されていないが、地球温暖化となんらかの関連があるのではという見方もある。
 いずれにしても暑い。今夜も熱帯夜。外気は30度、なのに部屋の中は32度。夜半にザッと雨が降った。通り雨だ。外気が27度に下がった。わたしの寝ているところは31度。うう、……眠れない。

2009年7月29日水曜日

品川帰り

2009.7.28

 ホテルのバイキングで、遅い朝食というか、早いランチというか、まあブランチというものを摂った。
 11時、チェックアウト。品川から新幹線で下阪後、稽古場へ直行。夕方までに『モーツァルト』を固める。今週中に仕上げ、来週にはお稽古に伺おう。

天満と品川

2009.7.27

繁昌亭朝席「朝から繁昌亭の会」(10時開演)

『犬の目』   笑福亭生寿
『かわりめ』  桂 ひろば
『七度狐』   月亭 八天
     仲入り
「手品」    桂 朝太郎
『竹の水仙』  桂 梅団治

三味線:脇阪 新子
鳴 物:桂  福丸
手伝い:露 の 紫
    月亭 八斗

 14時27分ののぞみで上京。品川プリンスホテルの中にあるよしもとプリンスシアター、通称「品川花月」に入った。今夜はここで文珍師の独演会が催される。昨日の佐渡島公演のまま、東京入りしていたメンバーと合流。イベントは19時からスタートした。
 打ち上げは、あきた美彩館ダイニングはな小町にて。ここは秋田県のアンテナショップで、物産もやっていれば、郷土料理もやっている。
 その後、市楼くんと部屋で軽く飲って解散。

ちりとて落語

2009.7.26

 9時、自宅前から車を走らせた。中崎町で寺西さんを、大阪駅西口で八斗くんを拾って、福島から高速池田線に乗る。小浜西まで約2時間半。途中、車軸を流すような豪雨に見舞われ、視界が閉ざされた。たしか前に車で小浜を訪れたときも、これに近い大雨だった。山あいだけでなく、町なかもどしゃ降り。この状態で落語会は行われるのだろうか。
 11時20分、駅前のはまかぜプラザに到着した。先に「はまがわ」という食事処でお昼をいただく。わたしは「お刺身定食」を選んだ。やはり若狭の魚は旨い。
 12時半、幸い雨は上がった。客足を心配していたが、ぼちぼちとお客さんが、お越しになられたようだ。さて、ちりとて落語の会は14時開演。

はまかぜプラザ「ちりとてちん寄席」

『かわりめ』   月亭 八天
『色事根問』   月亭 八斗
『仔猫』     月亭 八天
      仲入り
『算段の平兵衛』 月亭 八天

三味線:寺西 美紀

 暑い、暑過ぎる。舞台の真後ろにクーラーがある。なのに利かない。どうやら先ほどの雨で漏電したらしく、『仔猫』の最中には、高座の上の蛍光灯までが消えた。これって効果的な演出? それとも例のオカルト現象か(京の町家で、『足あがり』の最中にガラス障子が落ちた一件)。
 『算段の平兵衛』は先方からの指定。ドラマ「ちりとてちん」の中に出てきた落語のスタンプラリーをやっているとか。残すは、このネタと『ひとり酒盛』だったそうな。

 帰りは八斗くんに運転を代わってもらった。日曜の夕方、しかも夏休みだけに道が混んでいる。大阪に着いたのは20時。
 一旦解散後、20時30分に扇町のスパニッシュ「Bar Pintxos(バール・ピンチョス)」に集結。タパスの盛り合わせ(蛸のマリネ、オリーブ酢漬け、ジャガイモのサラダ、ジャガイモとツナのオムレツ、白金豚ペーストのカナッペ)、白金豚のホホ肉トマトソースのスパゲティや仔牛トリッパのトマト煮もいける。赤ワインはチリとイタリアのドッシリ系を2本開けた。ううん、今日もいい噺、いい酒、いい料理にめぐりあえた。
 うわあ、外は大雨だあ。梅雨はいったいいつまで続くんだろう……。

通行止め

2009.7.25

 大阪駅から新快速で大津へ。大津市民会館での「文珍独演会」は14時から16時半まで。  同じルートをたどり帰阪。大阪駅からバスに乗り込む。今日は天神祭本宮。源八橋は通行止めのため渡れず、迂回コースとして、樋ノ口町から都島橋を渡り、都島交差点から消防署前まで行き、また元のコースへ戻る。普段20分の行程が40分もかかった。ああ疲れた。

いきなりトリ?

2009.7.24

 14時からグランキューブでクラシックコンサートがあったが、午前中からバタバタしていたので断念した。一緒に連れて行くはずのみるくに悪いことをした。一旦、駅まで出かけたが、家に舞い戻ってくると、われわれの昼御飯がない。申し訳にふたりでランチを食べに行く。リニューアルした「昇龍軒」の皿うどんとちゃんぽん。そして、デザートは「ロイヤルホスト」のスイーツ。

 16時半、文の里の「アークカルチャースタジオ」に着くと、もうすでに師匠が来られていた。私の顔を見るなり、いきなり、
「八天師匠、今日はあんたがトリとってくれるか」
「ええ、そうなんですか」
「わたしは、その前で軽〜いネタさしてもらいまっさかいに……」
「ヒエ〜」
 今日は二つ目くらいの出番であろうと思っていたから、まったく心積もりをしていなかった。道中、繰ってきたネタは『茶の湯』。でもせっかくなら、ハメモノの入るものを。できるだけ鳴物方に負担をかけず、ハメモノの入るネタは……。

第11回「月亭会」(19時開演)

「ごあいさつ」   月亭 八方
『色事根問』    月亭 八斗
『オーサカ、シネマロケンロール』
          月亭 遊方
『新・鉄砲勇助』  月亭 八方
『仔猫』      月亭 八天


三味線:浅野 美希

 今回はじめての夜公演。薄ボンヤリした照明に、怪談じみた噺が合うだろうと『仔猫』を選んだ。わたしの大好きなネタのひとつである。
 スタッフを交えての打ち上げは、23時過ぎまで続いた。師は落語への想いを雄弁に語る。いま温めているネタは『持参金』。『鼻の狂歌』は福団治師に習いに行ったとか。それに江戸落語『三方一両損』をなんとか上方演出してみたいという野望まで。60の手習いとはいえ(?)、師が頼もしく、われわれもボウッとしてはいられない。さあさ、稽古稽古。

 連日の熱帯夜。窓全開で寝ているから、喉の調子が思わしくない。生活環境はすべて舞台に反映される。良いことも悪いことも。商売道具をメンテナンスすることは、プロの職人なら当り前。改善すべきは改善すべし。

清々しい暑さ

2009.7.23

 茹だるような暑さ。阪急武庫之荘からタクシーに乗り込んだ。14時、人間国宝・桂米朝師のご自宅を訪問し、恒例夏のご挨拶。参加したのは、朝太郎師、勢朝兄、米平兄とわたしの4人。たしか昨年は、夏も事始めも、仕事と重なり出席できなかった。
 御大は先程おやすみになったところだったが、また起きてこられた。まずはいつものように、朝太郎師の先導でご挨拶。そのあとは応接間にて国宝を囲んで歓談。それぞれの近況であるとか、世間の話題であるとか、落語の話、協会の話などなど……。師は聞き役に回って、われわれの言うことを、ひとつひとつうなづいてらっしゃる。時折、笑みを浮かべながら……。喉が渇いているだろうからと、冷茶からビールになり、最後は酒になった。フッと時計を見ると、もう18時を回っている。お疲れが出ないよう、早々に失礼するつもりだったが、結局、4時間半もお邪魔したことになる。その間ずっと、師はお茶だけで付き合ってくださった。しかも、ほかの3人は直系、わたしは曾孫弟子。なのに、わたしの話にも耳を傾けていただき、大丸屋騒動について、八方一門について、山崎邦正のこと、八斗のこと、そのほか諸々……いろんなお話しができた。本当にありがたいことである。
 米朝師がいつまでもご長命であらんことを願い、武庫之荘をあとにした。帰りは駅まで歩いたが、この暑さが清々しく感じられる。

日食とは日々食べること?

2009.7.22

 朝からドンヨリ曇っている。ああ、そうだ。今日は日食の日だ。時計を見ると11時。ああ、見逃してしまったか。早速テレビをつけた。やっている、やっている。しかも硫黄島からの生中継。コロナ、プロミネンス、ダイヤモンドリングも、リアルタイムで見れた。一方、大阪の空では、雲の向こうで太陽が8割欠けたという。なんや、生を見たかったなあ……。

 15時、道頓堀松竹座へ。「NINAGAWA 十二夜」2度目の観劇。前回は実費にて、1階の前から5列目、ほぼ中央の1等席(15750円)、今回は招待だから、3階の4列目、下手端。舞台の見え方が全然違う。やはり、歌舞伎は前で観るほうが迫力があっていい。
 もっとも3階には大向こうさんが座っている。舞台全体を見渡せるから、芝居の進行はよくわかる。ただ、役者の表情、声の響き、鳴物の聞こえ方などが、かなり遠く感じてしまう。
 まあ、わたしにとっては、前回、近くで観ていたから、アングルが変わっておもしろかった。

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 芝居が果て、地下鉄で四天王寺前夕陽ケ丘へ。桃谷の「桃屋」には久しぶりに来た。8月8日の「モーツァルト・コンサート」の打ち合わせ。いずみ音の「和」サークルの森河さんをはじめ、今日はピアノ演奏者の鈴木さん、田村さん、舞台監督の横田さんにもお会いした。どうやら内容は、ほぼ固まってきたようである。あとは当日のお楽しみ。わたしはそれまでにネタを覚えて、稽古をつけていただいて、万全を期さなければならない。

旅の疲れ

2009.7.21

 10時にホテルをチェックアウトし、藤枝駅まで徒歩10分。幸い雨はあがっている。プラッとこだまも金券ショップも使わず、JR窓口にて正規料金で切符を購入。乗り換えるのが面倒だから、掛川から新大阪までこだま1本で帰ることにした。
 大阪からバスで一旦帰宅。ああ、疲れた。荷を置いて、息をつく間もなく、また外へ。稽古場へ向かった。『君よモーツァルトを聴け』を今週中に仕上げてしまいたい。

2009年7月25日土曜日

新席誕生

2009.7.20

 ホテルの部屋でカップそばを食べたあと、ちょっと駅前をウロウロしてみた。暑い。暑過ぎる。明後日の日食ショーに向けて、太陽が照りたおしているのか。さっき着替えたばかりのTシャツがビショ濡れ。1時間ほど歩いたが、結局、ホテルへ戻り、ちょっとひと休み。
 16時過ぎ、旧街道沿い、白子名店街の中にある「魚久」へ。初めての場所は、会場設営に少々時間がかかる。そのために昨日、下見に訪れ、ある程度、準備はしたつもり。でも、実際問題、お手伝いいただく方々への指導からなにから、ひとりでこなすのは気力、労力を要する。とにかく気持ちよく、落語ができれば言うことなし。

第1回「魚久はってん会」(17時半開演)

『おもしろ落語講座』
『動物園』      月亭 八天
        仲入り
『かわりめ』     月亭 八天

 今日も一期一会の高座であった。こちらのお客さまの中には落語ファンが多く、『かわりめ』を途中で切らずにオチまで演ったことに評価をいただいた。考えれば今回は素噺の会として、どの席も15分の休憩を挟んで、2席でちょうど90分の番組であった。
 以前、文珍独演会で訪れた「藤枝エミナース」の方にもお会いできたし、落語を通じて新たなる出会いもたくさん生まれた。
 近くの「奥州屋」で、有志だけの二次会。どうやら1回こっきりにならずに、2回、3回と続けていただけるようだ。
 こうして3日間の藤枝公演は、無事幕を下ろした。次回は11月を予定している。

2009年7月23日木曜日

酔い待ち月

2009.7.19

 10時30分、大井川茶園雪嶋社長の案内で、工場を見学させていただき、お茶のパックにオリジナルTシャツまで頂戴した。早速、アディダスならぬ「味出す」のロゴ入りシャツを着用。
 かわかつのお父さんも誘って、雪嶋氏の車で約30分のドライブ。静岡市の山あいにある、大正8年創業の老舗「待月楼」へ連れていってもらった。ここは元旅館だとか。竹林に囲まれ、お隠れ宿のようである。名前がいい。月亭を待つ市楼(なんでやねん)。

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 中庭を見下ろせる2階の座敷に通された。松に泉水、紫陽花に百合、目を楽しませてくれる。  懐石の料理は、食前酒にりんご酒。付き出しが、鯵の博多押し、針独活、叩き芋。お椀は、鱧、冬瓜、オクラすり流し。造りは、鰹、平目、いか。八寸は、メダイ昆布〆、糸瓜と焼き椎茸の胡麻酢和え、カマス寿司、丸十レモン漬け、たたきオクラ、たらこ味噌漬け、大梅。焼き物は、鮎の風干し、白瓜雷干し土佐漬け、はじかみ。冷たい焚き合わせは、織戸茄子オランダ煮、南瓜石川小芋旨煮、万願寺青唐焼き干し、ずいき、にこごり。〆は、丸子(まりこ)名物のとろろ汁をご飯にかけて食す。菓物は、とろろアイスにあんこ。
 昼間から贅沢させていただいた。このお返しは、いい高座、いい噺で。
 さあ、今夜は貸切公演。気合い入れて頑張ろう。

第5回「かわかつ八天寄席」二日目貸切(17時半開演)

『花筏』     月亭 八天
      仲入り
『仔猫』     月亭 八天

 今宵の懇親会では、「磯自慢」「志太泉」をグイグイ。席上、主客のデンティスト岡先生から、岡山の「ままかり」のご主人とおかみさんをご紹介いただいた。でも、わたしは初対面じゃなかった。文珍師と過去2度か3度訪れ、おふたりには挨拶もしている。2階の座敷で落語会をしたいとか。願ってもない話。是非とも「ままかり八天亭」を実現させたい。
 岡ファミリーと「ラ・カメリア」で赤ワインを数杯、「BELLINI(ベリーニ)」でマーカーズマークを数杯飲んで……、お開きは……何時だったろう……?

ゾクッとして、ホロッとして

2009.7.18

 ひかり、こだま、東海道本線と乗り継いで、藤枝に到着したのは10時。7ヶ月ぶりに「蕎麦酒かわかつ」の暖簾をくぐった。店長やおとうさん、おかあさんのにこやかな笑顔に迎えられ、また今回も張り切ってやりましょうと元気に挨拶。
 舞台設営をしているうちに、早々とお客さんがお見えになった。控えに使わせてもらう2階の倉庫には冷房がない。わあ、強烈に暑い。「フ〜ッ、となる前に、冷蔵庫に入ってください」。零度の空間は、まるで冷凍サウナ。暑いわーい、冷たいわーい、おなじみ『船弁慶』の焼き豆腐になりそうだ。
 さて、3年目で第5回を迎える当席の、まずは昼の部のはじまり、はじまり〜。

第5回「かわかつ八天寄席」初日昼の部(11時半開演)

『皿屋敷』    月亭 八天
      仲入り
『ぬけ雀』    月亭 八天

 お客さまからの依頼で、今回は怪談噺と人情噺のご注文を受けた。ただし、大阪の落語には本格怪談噺も人情噺もほとんど存在しない。江戸文化と上方文化、江戸っ子と浪花っ子の気質の違いから、そうなったことをお伝えし、まあ、怪談がかったもの、人情めいたもので、「ゾクッ!」と「ホロッ!」を聴いていただくことにした。
 終演後、お昼の弁当をいただき、そのあと高座で稽古。あれれ……。いつのまにやら座布団の上でコックリコックリ。どうも睡魔が襲って来たようだ。冷たい水で顔を洗って、気を引き締めてかかろう。

第5回「かわかつ八天寄席」初日夜の部(17時半開演)

『御神酒徳利』  月亭 八天
      仲入り
『足あがり』   月亭 八天

 終演後は、例によって、みなさんと美酒美食を楽しむ時間。萩錦の酒蔵から「本醸造南アルプス」、大井川茶園から「開運」を差し入れにいただいた、それに加えてハウスワイン「杉錦」。どれもこれもうまいのなんの、かわかつのお料理によく合うこと。
 二次会は、駅東側「DE愛」という店でカラオケパーティー。相変わらず、にぎやかな面々が集う。半年に一度しか会わないのに、十数年来の付き合いのような気がする。不思議な縁、不思議な出会い。これぞまさしく生きている醍醐味。ありがたや、ありがたや。
 明日は夜に貸切公演がある。

下準備

2009.7.17

 明日からの藤枝ツアーのため、キャリーバッグに荷物を詰め込む。今回はバタバタしていて、見台膝かくしを先方へ送れなかった。毛せん、名ビラは持参する。照明は……。ううん、やはり車で行くことにしようか。そのほうが運搬には都合がいい。いまや高速も大幅割引で、休日早朝なら現地まで1850円で行ける。これはいい。ん……しかし、よく考えると、小生の車にETCは付いていなかったのだ。ならば、バスという手もある。いや、長時間の移動は腰痛持ちにはキツい。夏休みに入り、渋滞も予想される。となると、結局、新幹線か。空席状況はどうだろう……。
 5時半起きの6時半出発になりそう。もう休もう。

2009年7月17日金曜日

川の流れの酔うに

2009.7.16

 昼間は協会会議室にて「八天の噺の研鑽会」。14時から竹丸くんの『算段の平兵衛』、15時から扇平くんの『高津の富』、16時から市楼くんの『饅頭こわい』、17時から八斗くんの『子ほめ』の稽古をみる。
 18時半、長堀橋へ急いだ。辻調・田中浩文氏と9か月ぶりに出会う。今宵、グルメットにお連れいただいたのは、島之内「懐食 清水」。昨年、リニューアルしたばかりという店内は、なかなか洒落たデザインで、心休まる空間に仕上がっている。カウンターの分厚いヒバ一枚板は、中のまな板と同じものだ。その横の炭床では、別の客に出す魚を、串に刺して焼いているところ。香ばしいにおいが立ちこめる。
 まずはビールで乾杯。お料理のほうは、先付けが、蛸と鱧の冷製ジュレ。上に蛸の子がのっている。
 やはり日本料理はお酒。東北泉、磯自慢、獺祭、天青、緑川、磯自慢の順でいただいた。
 八寸は4種。トマトのワイン煮、うにと岩茸をあわせたたものが、それぞれほおずきの中に入っていて可愛い。ほかに、蛤と蓮根グリーンマスタード和え、バチコのせ。じゅんさいとうずらの温泉卵と海藻そうめん。
 お造りは、鱧の刺身と、白身はベラという魚。
 椀のものには、アブラメに葛粉をうって火を通したもの、冬瓜、白キクラゲが入っていて、これまた酒の進むこと。
 揚げ物は穴子とグリーンアスパラの天ぷら梅肉添え。焼き物はアワビとアワビの肝。下には青いものが敷いてあった。毛ガニのほぐしたものが入った釜飯は最高にうまい。
 デザートは、ココナッツのシャーベットと巨峰のゼリー。
 いつもの遅い時間からのせわしい打ち上げではなく、こうしたゆったりとした時間が一番いい。
 ご主人は若干、38歳。実家が魚屋で、店はご夫婦でやってらっしゃる。開店して9年目。魚は毎朝、中央市場から仕入れ、料理は独学で始めたというからスゴい。この創作力はハンパじゃない。都島の「うずら屋」とも交流があるらしい。いい店は、やはりいいコネクションを持っている。
 22時半、田中氏とは、秋に再会することを約束して別れた。いやあ、今日も勉強をさせていただいた。

コンピラきんぴら

2009.7.14

 新幹線岡山経由、マリンライナーで瀬戸大橋を渡る。このところ稽古ばかりが続いているので、あまり車窓からの景色を眺める余裕がない。高松駅前、全日空ホテルクレメント高松で恒例のディナーショー「クレメント寄席」は19時10分開演。
 ホテルの場合、音合わせ、明かり合わせに時間がかかる。ようやくひと段落したところで、控室にて食事をいただく。これがこの日はじめての御飯。
 終演すれば、また同じ行程を引き返すだけ。わずか半日動いただけだが、ドッと疲れが押し寄せる。重い足を引きずるようにして帰路に就いた。
 おやおや、もうお腹が減っているではないか。帰ってから、スキヤキ小鍋で缶ビールをキューッ。

毎度勉強

2009.7.13

 前回は第七藝術劇場を使ったが、今回は大楽 新僑飯店の宴会場を借りての「十三寄席 噺のにぎわい」。夏はこちらのほうがいい。映画館は暑くて暑くて。開演前に関大の政策創造学部の学生さんから、十三の町おこしについてインタビューを受けた。そもそも十三寄席とは……。最近、取材を受けることが多いので、いかに端的に、いかに分かりやすく説明するかを研究している。今日はうまく発揮できただろうか。

第43回「十三寄席 噺のにぎわい」(18時半開演)

『四人ぐせ』  笑福亭生寿
『宗論』    笑福亭笑助
『抜け雀』   月亭 八天
     仲入り
『ATM』   月亭 八天

三味線:山澤 由江
    長嶺かほり
お茶子:足利 智実
手伝い:月亭 八斗

 太田忠司氏原作の『ATM』が意外に受けた。あんなにシュールなネタなのに。元々、落語でもなんでもない。「異形コレクション」の中にあった短編小説を、わたしがお願いして落語にさせてもらっているだけだ。初演のときとは違って、前半部分に少し手を入れたが、今度は後半にも、なんらかの工夫を加える必要がありそうだ。毎度、勉強になる。
 終演後は、いつものように「富五郎」にて打ち上げ。わいわいがやがや……と、こちらも話のにぎわいだ。
 23時、中締め。あとはお好きなように。わたしは八斗くんに送ってもらって帰宅。ああ、明日はまた四国か……。

ヘトヘトもへと

2009.7.12

 6時起き。7時42分の新幹線で新山口へ。駅から車で約1時間。のどかな田園風景を眺めているうちに、仙崎湾が見えてきた。山口県立劇場ルネッサながとに到着。今日も今日とて「文珍独演会」。この3日間、四国、関東、中国……行き先はバラバラである。
 元来た道を引き返し、新大阪に着いたのは22時28分。もうヘトヘト。
 帰宅後、明日の十三寄席の稽古……と思うが、先に汗を流して、睡眠を摂るほうがいいかも。それでも1時半まで起きて、なにかとゴジャゴジャ。

安中なかなかごもっとも

2009.7.11

 ゆうべは夢見が悪く、起きてからもスッキリしない。とにかくシャワーで洗い流してこよう。
 8時10分、ホテル出発。9時30分のJAL1432便で徳島から羽田へ飛ぶ。ジャンタクで東京駅へ移動。今度は長野新幹線に乗り、高崎へ向かう。群馬県安中市文化センターへやってきた。今日は久しぶりに出番がある。

全国47都道府県ツアー 「桂文珍独演会」(15時開演)

『動物園』    月亭 八天
『住吉駕籠』   桂  文珍
『ちりとてちん』 桂  楽珍
『風呂敷』    桂  文珍
      仲入り
『そこつ長屋』  桂  文珍


三味線:林家 和女
鳴 物:林家うさぎ
お茶子:林家 市楼

 東京経由で新大阪に戻ってきたが、考えれば明日は朝イチで山口県長門市へ行く。このまま新山口まで行って泊まりたいところだ。ただ最終の新幹線がないんだとか……。ああ、移動がタイヘン。

阿波あわわ

2009.7.10

 ヨドバシを素見したあと、新梅田食堂街の
マルマンで、例のライトランチ。やはり定番はいつまで経っても定番である。GAREで涼をとって、大阪駅桜橋口バスターミナルへ。本日のメンバー、楽珍兄、文華くん、市楼くん、吉崎律子さんと高速バスに乗り込んだ。外は雨がシトシト降っている。
 やがてバスは徳島へ向けて走り出した。明石海峡大橋を渡り、2時間40分で徳島マリンピアに到着。そこから車で約10分。
徳島市立文化センターに入る。
 四国放送主催「文珍独演会」は18時半開演。
 終演後、「
徳島魚問屋 とと喝」にて、おいしいお魚をいただいた。新鮮なお造り、鯛のあらだき、あゆの塩焼き、そば米汁、鯛めし……。お酒は徳島の地酒「芳水」。
 1時、ホテルの部屋に入ってバタンキュー。
 と、3時半頃、目が覚めた。歯を磨いていないことに気づき、すぐに洗面所へ。さあそれからは、なかなか寝付けず、虚ろなまま夜明けを迎えることになった。

2009年7月10日金曜日

ツケ歓迎

2009.7.9

 14時、遅ればせに繁昌亭楽屋口の扉を開くと、そこに衣裳を着替えた師匠が立っていた。出番一本前。『質屋芝居』をされるという。
「ちょうどよかった。八天師匠が来はったさかい、下座、お願いしますわ」
 時折、うちの師匠は、わたしを「八天師匠」と呼ぶ。その度にわたしは、おいどこそばいのである。昨日観た「蜷川歌舞伎」の話を師匠にした。「ぜひ師匠もご覧ください」と。予てより師が計画している「吉本歌舞伎」の参考になるはず。
 さて、『親子酒』で客席を爆笑の渦に巻いた竹林兄が、高座から下りて来られた。出囃子「夫婦万歳」が流れる。師の出である。今日は楽屋に手があるので、わたしはツケに回ることになった。
 昨日の芝居でもツケは大活躍した。とくにプロローグ、船が難破するシーンでは、大太鼓による雨や雷の音とともに電子効果音が使われ、そこにツケがかぶさる。わたしは芝居もさることながら、常にツケ打ちを視野に入れていた。昨日はいろいろと勉強させてもらった。その成果がこんなに早く発揮できるなんて。
 そのあと文三襲名の口上には、八方書記長をはじめ、春之輔幹事長、きん枝理事、文福理事が並んだ。それぞれのユニークな弁で、舞台袖も和やかなムードに包まれる。やはり噺家は面白い。
 今日は早めの帰宅して、稽古に励もう。でも暑い。暑すぎる。裸ん坊になり、汗ダラダラ流して稽古なんて……相撲取りみたい。

鏡の中のマリオネット

2009.7.8

 久しぶりの芝居行き。16時から道頓堀松竹座にて、「NINAGAWA 十二夜」を鑑賞。前から5列目のほぼ真ん中。

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 菊五郎・菊之助親子の2役早替わりは見事なものだ。とくに菊之助丈扮する双子の兄妹、斯波 主膳之助(しば しゅぜんのすけ)と獅子丸〜実は琵琶姫の衣装替えの早いこと。芝居が進むにつれ、着替える時間がだんだん早くなり、最後はふたりが一度に登場する(?)マジックまで披露。袖に引っ込み、衣装を替えて、次に出てくるまで、数えてみたら、最短で20秒くらいか。時間との勝負。舞台裏は、さぞや慌てふためき、ときにテンテコ舞いしているに違いない。本人は、男の声、女の声、中性的な声の3つを使い分ける。至難の業だ。お父さんの丸尾 坊太夫と捨助(すてすけ)も同一人物とは思えないほどのキャラ作り。それをサラッとやってしまうところに、親として、師匠としての重みが感じられる。
 歌舞伎とシェークスピアと蜷川ワールドの融合。バックサイドに鏡を使っているのも、似た者同士を意味している。
 また、亀治郎さんの麻阿(まあ)もよかった。あの人のハマリ役だ。左團治・翫雀・團蔵各師のオバカトリオも笑いを誘う。そして、なんと言っても、時蔵さんの織笛姫(おりぶえひめ)にはホレボレした。あの、酸っぱいものを食べたときのような表情がたまらない(わたし流の褒め言葉)。
 蜷川幸雄氏の芝居は、過去に「近松心中物語」「新・近松心中物語」を観たが、やはりこの方独特のにおいがする。これぞエンターテーメント。今回はコメディタッチであったが、どの作品にせよ、観ながらにして、芝居の中にグングン引き込まれていく様が自覚できる。古典歌舞伎とは、また違った感覚である。隣に座り合わせた6歳くらいの子どもがゲラゲラ笑っている。周囲のおばさんたちも終始大笑い。こんなに面白く仕立てた歌舞伎は初めてだ。

 その余韻に浸りつつ、阪町の「九州八豊やせうまだんご汁」へ。城下カレイ、関アジ、鱧の天ぷら、馬刺三角ロース、たてがみ、やせうま汁……ううん、いい芝居のあとに、いい料理。そして、ほのぼのとしたおかみさんの笑顔も、またいい。至福のときである。お酒は福来、大吟醸八鹿、吟醸万年山をいただき、ほろ酔い加減で帰路についた。
 いやあ、今日はほんとに楽しかった。

2009年7月9日木曜日

2009.7.7

 今日も少しだけ繁昌亭に顔を出したが、口上の途中で失礼し、天満橋のデザイン事務所へ向かった。次回、ハナノベや独演会のチラシを検討する。

 いま開設しているブログが12もある(CGI BOYの八天自由日記「八天登場国」は先月で休止)。内容はすべて一緒だが、これを管理するのは大変だ。各サイトのデザインやレイアウトが違うので、お好きなものをご購読いただきたい。

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2009年7月8日水曜日

爪の垢

2009.7.6

 NGKで一週間行われた「月亭大喜利」も今日が最終回。11時20分〜。舞台で遊び倒したから、いつもより時間も長め。お客さんにも喜んでもらえたようである。ようやく息が合ってきたところでファイナルとは。劇場スタッフは、ぜひまたやりましょうという。あとはスケジュールが合うかどうか。楽屋で集合写真をパチリッ。


 着替えを済ませると、外へ飛び出した。なんばウォークの「四国」でうどん定食を食べて、南森町へ急行。
 繁昌亭で文三くんの襲名公演がある。今日が初日。NGKのときは仕事で参加できなかったから、こちらへ顔を出した。わあ、ギャラリーの多いこと。先輩、後輩とたくさんの噺家が集まった。やはり、彼の人柄か。

天満天神繁昌亭昼席
<桂つく枝 改メ 桂文三襲名披露特別興行>(13時開演)

『初天神』   桂  三幸
『狸の賽』   桂 阿か枝
『青菜』    桂  文華
「女道楽」   内海 英華
『厩火事』   笑福亭鶴瓶
     仲入り
「襲名披露口上」三枝/きん枝/春之輔/鶴瓶/文華/文三
『仏師屋盗人』 笑福亭竹林
『孝行糖』   桂 きん枝
『じいちゃんホスト』
        桂  三枝

三味線:林家 和女/脇阪 新子
鳴 物:桂  福丸


 楽屋にて、三枝師に予てより心に決めていたお稽古のお願いをした。最新の音源と台本を送ってくださるそうだ。「八天くんの本、読んだよ。ううん、面白かったわ」と仰っていただいた。創作落語の神様にそんなお言葉を頂戴すると、わたしだけでなく、ハナノベのスタッフ一同が大喜びするであろう。
 それにしても、この日の師のネタといい、落語に対する情熱が、舞台袖でいる者にビシビシ伝わってくる。先日、創作208席オールリクエストを敢行されたとか。驚異としかいいようがない。われわれ凡人には、到底及ばない。その爪の垢を少しでもいただけたら……。
 公演がはねた。よし、わたしもガンバらにゃならんわい。そんな意気込みで稽古場に向かった。

2009年7月6日月曜日

片づけられない男

2009.7.5

 夜中3時半、手や足が痒くて痒くて目が覚めた。見ると数カ所、蚊に噛まれている。電子蚊取り線香は付いているが、効き目がないようだ。キンカンを塗りながら、しばらく様子を見た。敵はどこかに潜んでいる。しばらく本を読んでいたら、また噛まれてしまった。どこにも見当たらないのに、痕だけが残る。透明な蚊がいるのだろうか。これではオチオチ眠れない。その後、退治するまでに2時間以上かかった。たった一匹のために……。もう外は明るくなっている。
 おかげで今日は一日中、ウツラウツラしたまま。
 昼食後、少し横になる。
 夕方から、自分の部屋の掃除をした。自分の部屋と言っても、長女と共用している。しかも、現況は開かずの間に近い。とにかく本と書類とチラシ類が山のように積み重なっている。まるで森奈津子氏の『片づけられない女』のようだ。ダンボール箱とゴミ袋を用意して、要るものと要らないものを区分けする。大量のゴミが出た。古雑誌は紐で括ってひとまとめに。  汗とホコリまみれになり、それでも夕食を挟んで、21時頃まで続けたが、結局、部屋の中は相変わらず、足の踏み場もない。半日でちょっと整理されたかなという程度。あまりにもモノが多すぎる。捨てられないモノが……。

2009年7月5日日曜日

行ったり来たり

2009.7.4

 9時45分、クレオ大阪北に到着。今日はここで「上新庄えきまえ寄席」300回記念公演が行われる。わたしはNGKと掛け持ちで行ったり来たりする。メンバーに迷惑をかける分、少しでもお手伝いできることはしようと思う。午前中、会場設営に立ち会った。
 12時、タクシーでなんばへ移動する。新御堂ルートで約30分。土曜日だから、道はスムーズに動いている。1回目の大喜利(13時30分〜)を済ませ、またタクシーで淡路へ。今度は長柄橋を渡るルートで、所用時間は20分。
 14時45分、仲入りあとに出演。ネタは『鳥とり』。高座を下りると、搬入口にタクシーが待っている。またまた、なんばへ。2回目の大喜利(16時5分〜)のとき、舞台でめまいがした。
 3回目の大喜利(19時5分〜)まで、別室で八斗くんのお稽古をする。ネタは『子ほめ』。
 すべての出番を終え、またまたまたタクシーで、今度は阪急淡路駅まで。駅前のうどん屋「かわ」に着いたのは20時。遅ればせながら打ち上げに参加したが、みんな、もうできあがっているではないか。それにしても楽しい時間だった。あとで調べると、今日の番組は下記の通り。300回記念とはいえ、本当は298回なのだ(内緒)。
第298回「上新庄えきまえ寄席」(13時開演)

「口上」
『子ほめ』      桂  雀五郎
『十徳』       桂   三幸
『野ざらし』     桂  梅團治
「抽選会」      三幸・雀五郎
「浪曲〜掛川の宿」  京山 幸枝若
        仲入り
『鳥とり』      月亭  八天
『恐妻』       桂  まん我
『猫の茶碗』     桂   米平
「抽選会」      まん我・雀五郎
「踊り〜むらさき雨情」桂   三象
「漫才」     酒井くにおとおる
        仲入り
『狸の賽』      桂   宗助
『試し酒』      桂   文我
「あいさつ」

三味線:かつら益美

 野江内代に着くと、お腹が空いていたので、久方ぶりに「大坂らーめん まいど商店」の暖簾をくぐった。骨豚ちゃーしゅーと生ビール、そして仕上げに赤ラーメン。やはり、マイ定番メニューに落ち着いた。懐かしいような気もするが、もういい加減、卒業しなくちゃとも思う。さすがに疲れたわぁ。

懐かしい味

2009.7.3

 NGKを出て、黒門市場をブラブラ。久しぶりに「ニューダルニー」のカレーを食べた。この店のカレーは「シンプル イズ ベスト」という言葉がよく似合う。子どものころ、食べた懐かしい味は、いまも変わらない。
 そういえば、日本一の「凡」という喫茶店の焼きめしも旨かったなあ。風邪を引いて学校を休んだときも、交通事故で入院していたときも、ここの焼きめしを出前でとってもらった。あの店はいま‥‥。
 そんなことを考えながら、下寺町から源聖寺坂を上がる。神社横の公園は、草ぼうぼうで、子どもすら遊んでいない。ああ、もうすぐ祭か。
 生玉の実家へちょっと顔を出して、帰宅の途についたのは16時過ぎ。ああ、雨が降り出してきた。

おおぎりありがとう

2009.7.2

 月亭大喜利を終え、外に出たのは13時。どこかでひとりランチしよう。黒門「ニューダルニー」のカレーにするか、なんばウォーク「四国」のうどんにするか、「中央軒」の皿うどんにするか……いろいろ迷ったが、結局「天よし」のカツ丼になった。20周年記念ライブのときは、ここによく通ったものだ。
 一旦稽古場へ。そのあと梅田に出て、17時、シアタードラマシティ楽屋入り。

第12回「朝日東西名人会」(18時半開演)

『やかん』   三遊亭王楽
『宿替え』   桂  文三
『三方一両損』 立川志の輔
     中入り
『転宅』    笑福亭三喬
『大丸屋騒動』 月亭 八方

三味線:林家 和女
鳴 物:林家 市楼
 笛 :月亭 八天
お茶子:足利 智実

 うちの師が、みなさんを連れて「ちょっとどっかへ行こか」と、ホテル阪急インターナショナルの向かい、茶屋町アーバンテラス内にあるエスニックダイナー「eve(イブ)」へ。プールのあるテラス……と言っても4階。マンションのベランダのようなところだが、薄暗い店内より開放感があって、たしかに気持ちがいい。参加したのは、小佐田定雄夫婦、王楽くん、和女さん、足利さん、市楼くんの8人。師匠と一緒にいると、ついつい飲み過ぎて、ビールに焼酎にワインに……。1時解散。
 師を見送ってから、和女さんと市楼くんと、通りすがりのファンクなバーへ。「Zip」という店の扉を開けると、先日亡くなったマイケルジャクソンのミュージックビデオが大音響で流れている。こんな時間にカウンターの客はノリノリ。なんだここは!
 わたしはコロナビールを2本ばかりやっているうちに、ウトウトし始めたので、結局3時前にお開き。いやいや、今日もよく喋り、よく飲んだ。それというのも、師匠のおかげ。
 明日は朝から大喜利だ。師匠、おおぎりありがとさん。